国家主権と正義はどこで交わるのか――米国の対ベネズエラ強硬策をめぐって考える

こんにちは。ミサゴパパです。

今日は、少し重く、そして非常に考えさせられるテーマについて書いてみたいと思います。
ここ数日、アメリカがベネズエラに軍事行動を行い、マドゥーロ大統領を拘束し、アメリカ国内で裁判にかけている――そのような内容が一部報道や海外メディアで伝えられ、大きな波紋を呼んでいます。

仮に、これらの報道が事実だとするならば、これは単なる外交問題でも、単なる犯罪捜査でもありません。
「国家とは何か」「主権とは何か」「正義は誰が、どのように執行するのか」
国際社会の根本を揺さぶる出来事だと感じています。


■ まず、何が起きていると伝えられているのか

報道によれば、アメリカはマドゥーロ大統領に対し、麻薬取引や組織犯罪への関与といった重大な容疑をかけ、軍事力を背景に身柄を拘束し、アメリカの司法の場で裁こうとしている――そうした構図が描かれています。

ここで重要なのは、

  • ベネズエラは主権国家であること
  • マドゥーロ氏は(少なくともこれまで)その国家の元首であったこと

この二点です。
つまり今回の件は、一国が、別の主権国家の元首を、軍事力を用いて拘束し、自国の法律で裁こうとするという、極めて異例でセンシティブな事態なのです。


■ 国際法と「国家主権」という考え方

国際社会には、完璧ではないにせよ、長年積み重ねられてきた共通ルールがあります。
その中心にあるのが「国家主権の尊重」です。

原則として、

  • 他国の内政に軍事力で介入しない
  • 国家元首には一定の外交的・法的免責が認められる

こうしたルールがあるからこそ、世界はかろうじて無秩序な力のぶつかり合いを避けてきました。

もし「重大な犯罪の疑いがあるから」という理由だけで、軍事力による拘束が正当化されるなら、
その論理は、どの国にも向けられ得ることになります。

これは非常に危うい前例になりかねません。


■ 一方で、「裁かれるべき悪」は存在するのか

ただし、ここで話を単純化してはいけないとも思います。

もし本当に、国家権力を背景にした麻薬取引や暴力、国民への深刻な人権侵害が行われていたのだとすれば、
「誰も裁けない存在」であってよいのか、という問いもまた、重くのしかかります。

独裁的な指導者が
「主権」や「免責」を盾に、何をしても裁かれない
――そんな世界が正義だとは、私には思えません。

ここに、この問題の最も難しい点があります。


■ 問われているのは「誰が、どう裁くのか」

私が今回の件で最も重要だと感じるのは、
「裁くこと」そのものよりも、「裁き方」です。

個別の国が、

  • 軍事力を行使し
  • 相手国の合意なしに
  • 自国の司法制度で裁く

このやり方が常態化すれば、国際秩序は「法」ではなく「力」で決まる世界へと近づいてしまいます。

本来であれば、

  • 国連
  • 国際刑事裁判所(ICC)
  • 多国間の合意

こうした枠組みの中で、時間がかかっても判断されるべき問題ではなかったのか。
私はそう感じています。


■ ミサゴパパとしての見解

ミサゴパパとして、率直に言えば、
今回の件を「勧善懲悪のスカッとする話」として見ることには、強い違和感があります。

悪が裁かれること自体は必要です。
しかし、その過程で国際社会が積み上げてきたルールを壊してしまっていいのか

短期的には「正義の執行」に見えても、
長期的には、

  • より強い国が
  • より弱い国を
  • 力でねじ伏せる

そんな世界を正当化してしまう危険性を、私は感じずにはいられません。


■ おわりに

この問題には、明快な正解はありません。
だからこそ、感情やイデオロギーで断じるのではなく、
一歩立ち止まり、
「もし逆の立場だったら?」
「この前例が未来に何をもたらすのか?」
そう考えることが大切なのだと思います。

世界が「正義」の名のもとに、再び力の論理へ傾いていかないことを願いながら、
今日はこの辺で筆を置きたいと思います。


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