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身体が語る「生」の意味──朝井リョウ『生殖記』を読んで感じたこと

こんにちは。ミサゴパパです。 朝井リョウさんの小説『生殖記』を読み終えたとき、私はしばらくページを閉じることができませんでした。胸の奥に重たい余韻が残り、人間とは何か、生きるとはどういうことか、そして「生殖」という営みは何のために存在するのか――そんな問いが、静かに、しかし確実に
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青春と絆のタスキがつなぐ感動――池井戸潤『俺たちの箱根駅伝』を読んで

こんにちは。ミサゴパパです。 池井戸潤さんの『俺たちの箱根駅伝』を読み終えたとき、まるで自分も長い坂道を走りきったような、心地よい疲労と熱い感動に包まれました。ビジネスの世界や企業の人間模様を描く印象の強い池井戸作品ですが、今回は大学駅伝という青春の舞台を通して、「努力」「仲間」「夢」という
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『恋とか愛とかやさしさなら』が教えてくれる、信じることと愛することの難しさ

こんにちは。ミサゴパパです。今回は一穂ミチ氏の『恋とか愛とかやさしさなら』についての感想です。 1. はじめに|一穂ミチさんの新作小説に触れて 一穂ミチさんの『恋とか愛とかやさしさなら』は、人間関係や恋愛の本質を描く青春小説です。本作を読んで感じた、信じること、許すこと、愛することの複雑さについて紹介します。
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人の心に根を張る物語──東野圭吾『クスノキの女神』を読んで

こんにちは。ミサゴパパです。 東野圭吾さんの新作『クスノキの女神』を手に取ったのは、書店でその表紙に描かれた大きなクスノキのイラストに心を奪われたからでした。ページを開けば、そこには緑の匂いと土の温もりが立ちのぼるような物語が広がっていました。  舞台は、町の人々から長年大切にされてきた一本のクスノキ。
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母として、ひとりの人間として――『アルプス席の母』が胸を打つ理由

こんにちは。ミサゴパパです。今回は早見和真さんの小説『アルプス席の母』についての感想です。 はじめに|高校野球を見守る“母の物語”に涙した 2025年の本屋大賞第2位に選ばれた、早見和真さんの小説『アルプス席の母』を読みました。高校野球といえば、汗と涙の球児たちの物語を思い浮かべがちですが、
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【書評】最も賢い億万長者──数学者ジム・シモンズの頭脳とマーケットの魔法

こんにちは。ミサゴパパです。 「金融の世界における最大の謎」と言われた男、ジム・シモンズ。彼が創業したルネッサンス・テクノロジーズは、徹底したデータ分析と数学モデルを駆使して、年平均リターン40%超という信じがたい成績を長年にわたり叩き出し続けてきました。 この本、『最も賢い億万長者
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人類の歩みを一望する読書体験——『サピエンス全史』を読んで考えたこと

人類はどこから来て、今どこにいて、これからどこへ向かうのか。そんな壮大な問いに真正面から向き合った一冊、それがユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』でした。 読了後、私の頭の中にはまるで巨大な地図が描かれたような感覚が残りました。ホモ・サピエンスという
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2025年本屋大賞は『カフネ』!書店員が選んだ“いちばん売りたい本”に心ふるえる

こんにちは。ミサゴパパです。 2025年本屋大賞は『カフネ』に決定! 本日4月9日、明治記念館にて「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2025年本屋大賞」の発表会が行われ、見事大賞に輝いたのは、阿部暁子さんの『カフネ』(講談社)でした。 本屋大賞は、全国の書店員が“今いちばん売りたい本”を自らの手で
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至高のミステリー体験!東野圭吾『あなたが誰かを殺した』感想レビュー

東野圭吾の最新作『あなたが誰かを殺した』を読了しました。最初から最後まで緊張感が途切れることなく、読者を翻弄し続けるストーリーに圧倒されました。本作は、閑静な別荘地で発生した連続殺人事件を軸に、遺された者たちが「検証会」を開くことで、真相に迫っていく物語です。そして、そこに登場するのが、あの加賀恭一郎刑事。
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『レーエンデ国物語』感想 ― 幻想的な世界観と成長の物語に心を奪われて

最近、多崎礼さんの『レーエンデ国物語』を読みました。この作品は、幻想的で魅力的な世界観に包まれたファンタジー小説で、物語が進むにつれてどんどん引き込まれました。今回はその感想をお伝えしたいと思います。