
こんにちは。ミサゴパパです。
年末になると、なぜか心がざわつく。
一年の終わりという区切りが、人の気持ちを少しだけ感傷的にするからだろうか。
そんな空気の中で行われる有馬記念は、ただの競馬のレースではなく、
その年を象徴する「物語の最終章」のように感じられる。
今年の有馬記念が、例年以上に盛り上がった理由。
その一つに、間違いなくドラマ「ロイヤルファミリー」の存在があったと思う。
競馬の世界を舞台に、血統、名誉、家族、そして勝負の非情さを描いたあのドラマは、
競馬ファンだけでなく、普段あまり競馬に触れない人たちの心にも届いた。
「勝つことの意味」
「背負うものの重さ」
「一度の敗北が人生を左右する世界」
それらが丁寧に描かれ、競馬が単なるギャンブルではなく、
人間ドラマの集積であることを改めて気づかせてくれた。
そんな余韻をまとったまま迎えた、年末の大一番・有馬記念。
まるでドラマの最終回を現実で見るような、不思議な感覚があった。

勝ったのは、3歳馬ミュージアムマイル。
皐月賞に続くG1・2勝目を、有馬記念という大舞台で決めた。
古馬の壁、世代の差、年末の中山2500メートル。
簡単な条件など一つもない中での、鮮やかな差し切り勝ちだった。
そして何より胸を打ったのは、鞍上のC・デムーロ騎手だ。
これまで何度も有馬記念に挑みながら、あと一歩届かなかった。
7度目の挑戦でついに手にした初制覇。
ゴール後、スタンドの大歓声に応えるように何度も右手を突き上げる姿は、
まさに「努力が報われる瞬間」そのものだった。
ドラマ「ロイヤルファミリー」が描いてきたのも、
こうした“積み重ねの先にある一瞬”だったのではないだろうか。
一方で、史上初の牝馬による有馬記念連覇を狙ったレガレイラは4着。
結果だけを見れば敗戦だが、最後方から勝負に出たその姿には、
挑戦する者だけが持つ覚悟があったように思う。
勝者だけでなく、敗れた馬や騎手にも物語がある。
それが競馬の、そして人生のリアルなのだろう。
有馬記念は、ファン投票で出走馬が決まる特別なレースだ。
だからこそ、そこには数字では測れない「想い」が集まる。
応援、期待、願い、そして一年の締めくくりとしての感情。
それらすべてが、あの数分間に凝縮される。

今年は「ロイヤルファミリー」というドラマが、その背景をより立体的にしてくれた。
競馬を“見る”のではなく、“物語として受け取る”視点を与えてくれたのだと思う。
レースが終わり、テレビを消した後。
ふと静かになった部屋で、
「ああ、今年も終わるな」と思った。
勝った馬も、負けた馬も、
歓喜に沸いた人も、悔しさを噛みしめた人も、
みんなそれぞれの一年を背負って、この有馬記念に辿り着いた。
そう考えると、有馬記念はやはり特別だ。
競馬を超えて、人生の縮図のようなレース。
そして今年は、ドラマと現実が美しく交差した、忘れがたい年末だった。
また来年も、このレースを見ながら、
自分の一年を振り返るのだろう。
そんなことを思いながら、静かに2025年の幕を閉じたい。



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