
こんにちは。ミサゴパパです。
ネコと暮らしている人なら、一度は耳にしたことがある病気――慢性腎臓病。
「年を取ったら仕方がない」「進行を遅らせることしかできない」
そんなふうに、どこか諦めの気持ちを抱えながら、愛猫の背中を見つめてきた飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そんな“ネコの宿命”とも言われてきた病気に、ついに根本治療の可能性が見えてきました。
■ ネコの死因1位「腎臓病」という現実
ペット保険大手・アニコムグループの「家庭どうぶつ白書」によると、ネコの死因で最も多いのが腎臓系の病気です。
若い頃はわずか数%だった腎臓病による死亡率が、5歳を過ぎる頃から急激に跳ね上がり、15歳では約3割。
これはつまり、「長生きすればするほど、腎臓病と向き合わざるを得ない」という厳しい現実を突きつけられている、ということでもあります。
■ カギを握るタンパク質「AIM」
今回の新薬の中心となるのが、AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage)というタンパク質です。
このAIMは、体内にたまった老廃物、いわば“ごみ”を掃除する役割を担っています。
ところがネコの場合、生まれつきAIMがうまく働かないことがわかってきました。
その結果、腎臓に老廃物が蓄積し、腎機能が徐々に低下していく――これが、ネコが腎臓病になりやすい大きな理由だったのです。
■ 「治せない病」から「治せる病」へ
この仕組みに気づいたのが、AIM医学研究所(IAM)の宮﨑徹所長。
「それなら、正常に機能するAIMを外から補えばいい」
この発想から、ネコの腎臓病治療薬の研究が始まりました。
驚くべきことに、治験では重度一歩手前のステージ3のネコたちに投与しても、病状の進行が見られず、全身状態が改善。
通常なら数カ月しかもたないとされるケースでも、元気な状態を保ち続けているといいます。
中には、治験前の臨床研究段階から投与を受け、5年以上元気に生きているネコもいるというから、まさに希望の光です。
■ 愛猫家とともに作られた薬
この薬の開発が特別なのは、研究者だけでなく、多くの愛猫家の想いが支えになっている点です。
「ネコの宿命を変えたい」
そんな願いに共鳴した人たちから、約3億円もの寄付が集まり、宮﨑所長は東京大学を辞め、研究所を設立するという決断までしました。
薬の名前も「みんなで一緒に考えたい」と公募されているそうです。
なんだか、それだけでこの薬がどれほど多くの人とネコに支えられてきたか、伝わってきます。
■ ネコからヒトへ、広がる可能性
さらにこの研究は、ネコだけにとどまりません。
将来的には、人間の「治せない病」への応用も視野に入れているとのこと。
ネコの命を救う研究が、やがて人の医療にもつながっていく――そう考えると、このニュースの重みは計り知れません。
■ ミサゴパパとして思うこと
我が家にはネコはいませんが、犬と暮らす身として、「大切な家族の命を守りたい」という気持ちは、動物の種類を超えて共通だと思っています。
「もう年だから仕方ない」
そんな言葉を、いつか過去のものにしてくれるかもしれない新薬。
このAIM薬が、一日でも早く実用化され、
少しでも多くのネコと飼い主さんに、穏やかな時間をプレゼントしてくれることを、心から願っています。




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