青山学院大、強すぎる三連覇――箱根駅伝が“黄金時代”に突入した日

こんにちは。ミサゴパパです。

今年の箱根駅伝・復路は、もはや「勝った」という言葉だけでは足りない、圧倒的という表現がふさわしいレースでした。
第102回東京箱根間往復大学駅伝競走。青山学院大学が史上初となる“2度目の3連覇”を達成し、しかも大会新記録での完全優勝。箱根の歴史に、また一つ大きなページが刻まれました。

思い返せば前日の往路。1区16位スタートという決して楽ではない展開から、5区・黒田朝日選手の衝撃的な山登り。区間記録を大幅に更新する走りで一気に流れを引き寄せ、往路新記録での逆転優勝。
「今年も青学は何かをやる」――そんな予感は、復路で確信へと変わりました。

復路6区、初箱根となった1年生・石川浩輝選手の堂々たる下り。速さだけでなく、落ち着きと度胸を感じさせる走りは、青学の層の厚さを象徴していたように思います。原監督の檄に応え、歴代2位の好タイムでタスキを繋いだ瞬間、チームの勢いは誰にも止められなくなりました。

7区、8区、9区と続く“盤石のタスキリレー”。
特に圧巻だったのは8区・塩出翔太選手。区間新記録を叩き出し、同級生・荒巻選手との給水時のグータッチには、テレビ越しでも胸が熱くなりました。記録だけでなく、チームとして走る姿が、今年の青学の強さを物語っていました。

9区の佐藤有一選手も、苦しい表情を見せながら最後まで粘り抜く走り。数字以上に価値のある区間賞だったと思います。そして10区、アンカー折田壮太選手が余裕すら感じさせる走りで大手町へ。ゴール直前、右手で掲げた「3」のサインは、青学の時代を象徴するワンシーンとして、長く語り継がれるでしょう。

一方で、今大会は青学だけの物語ではありませんでした。
国学院大学の総合2位は、同校史上最高順位。安定した走りで最後まで食らいつき、確かな存在感を示しました。また、往路17位から9位まで順位を上げた帝京大学の大逆転、日本大学の12年ぶりシード獲得など、箱根らしいドラマも随所にありました。

箱根駅伝は、毎年「今年が一番面白い」と思わせてくれますが、今年はそこに「完成度」という言葉が加わった気がします。
青山学院大学は、単に強いだけでなく、勝ち方を知り尽くしたチームになった。そう感じさせる大会でした。

来年、この牙城を崩す大学は現れるのか。
それとも、青学の黄金時代はまだ続くのか。
箱根駅伝がまた一年、楽しみで仕方ありません。

箱根駅伝を見ていると、毎年のように「世代交代」という言葉が頭をよぎります。4年生が去り、また新しいチームが作られる。その繰り返しのはずなのに、青山学院大学は不思議と同じ強さを保ち続けている。いや、正確に言えば「同じ」ではなく、毎年アップデートされているのだと思います。

1年生が堂々と主力として走り、2年生・3年生が要所を固め、4年生が背中で語る。学年ごとの役割が明確で、誰か一人が欠けても大崩れしない。これは一朝一夕で作れるものではありません。日々の練習、チーム内の競争、そして原晋監督の言葉と覚悟。その積み重ねが、今回の「大会新・完全優勝」に結実したのでしょう。

原監督が胴上げで9度宙を舞う姿を見ながら、ふと「勝ち続けることの難しさ」を思いました。勝つだけなら一度はできるかもしれない。しかし、勝ち続けるには、常に疑い、変わり続けなければならない。青学は今まさに、その“勝者の循環”に入っているように見えます。

一方で、国学院大学や順天堂大学、早稲田大学、中央大学といった上位校の走りも、決して引けを取るものではありませんでした。記録を見れば、上位校の多くが大会新レベルのタイムを出しています。それでもなお届かなかった青学の背中。その事実が、今大会のレベルの高さを雄弁に物語っています。

箱根駅伝は、ただ速い者が勝つレースではありません。
20キロを超える距離、アップダウン、寒さ、重圧、そしてタスキの重み。
それらすべてを受け止めた者だけが、次へ繋げる。

だからこそ、毎年このレースに心を揺さぶられるのでしょう。

テレビの前で声援を送りながら、学生ランナーたちの必死な表情に、自分自身の若い頃や、仕事や家庭で踏ん張ってきた日々を重ねてしまう。箱根駅伝には、そんな人生の縮図のような魅力があります。

今年もまた、新しい物語が生まれ、そして幕を閉じました。
けれど、箱根は終わりではありません。
彼らの次のステージへと続く、ひとつの通過点です。

青山学院大学の歴史的三連覇を称えつつ、来年、この舞台でどんなドラマが待っているのか。
そんなことを思いながら、静かにタスキを置く選手たちに、心からの拍手を送りたいと思います。

第102回 東京箱根間往復大学駅伝競走・総合順位

優勝 青山学院大学
2位 国学院大学
3位 順天堂大学
4位 早稲田大学
5位 中央大学
6位 駒沢大学
7位 城西大学
8位 創価大学
9位 帝京大学
10位 日本大学

――――― シード権 ―――――

11位 中央学院大学
12位 東海大学
13位 神奈川大学
14位 東洋大学
15位 日本体育大学

16位 東京国際大学
17位 山梨学院大学
18位 東京農業大学
19位 大東文化大学
20位 立教大学

※関東学生連合はオープン参加のため順位対象外

新・山の神、誕生――黒田朝日の異次元ランが箱根を変えた日
こんにちは。ミサゴパパです。 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走往路(2日 東京・大手町~神奈川・芦ノ湖 107.5キロ) お正月の風物詩、箱根駅伝。今年の往路を語るうえで、どうしても外せない名前があります。青山学院大学・黒田朝日選手。 結論から言えば、あの5区の走りは「すごい」を通り越していました。

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