我が家の鶏ひき肉コロッケ — 軽やかでやさしい“日常のごちそう”です

こんにちは。ミサゴパパです。

我が家のコロッケは、いつからか鶏ひき肉が主役になりました。理由をたずねられても、はっきりとしたきっかけは思い出せませんが、気づけば鶏のやさしい旨みとじゃがいもの甘さが溶け合った、この軽やかなコロッケが“うちの味”になっていました。

先日、その鶏ひき肉コロッケを久しぶりにじっくりと作りました。
まずは、じゃがいもを4〜5個ほど用意して、皮をむいて茹でます。竹串がすっと通ったら湯を切り、弱火で粉ふきにして余分な水分を飛ばします。熱いうちにつぶして、ほんの10gほどのバターを落とすと、湯気とともにやわらかな香りが立ち上り、台所がふっと温かい空気に包まれます。

そのあいだにフライパンでは、みじん切りにした玉ねぎ半分と、彩りににんじんを少し炒めます。しんなりしたところで鶏ひき肉を200gほど加えると、白くほどけながらジュッと小さな音を立てます。塩とこしょう、そしてあればナツメグをひとふり。これだけで、ぐっと風味に奥行きが出るから不思議です。

炒めあがった具材を、先ほどのじゃがいもと合わせて味を確かめると、「ああ、これこれ」と思わず頬がゆるみます。しっとりまとまった種を手のひらで小判型にまとめ、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をまとわせます。指先に少しパン粉が残る感じが、この後の“揚がる音”への期待を膨らませるのです。

170℃ほどに温めた油にそっと落とすと、パン粉がふわりと浮いて、コロッケのまわりに小さな泡が踊り始めます。この、揚げ色がゆっくりきつね色に変わっていく時間は、待っていながらも心が満たされていくようで、料理の中でも特に好きなひとときです。

揚げあがったコロッケを持ち上げると、外はサクッと軽い手触り。半分に割ってみると、ほくほくのじゃがいもと鶏ひき肉がぎゅっと詰まっていて、そこから立ちのぼる湯気すらやさしい香りがします。ひと口食べると、鶏肉の旨みがじゃがいもの素朴な甘さにほどよく寄り添い、噛むたびに“いつもの味”が心にしみてきます。

派手さのある料理ではありませんが、この鶏ひき肉コロッケは、間違いなく我が家にとっての“日常のごちそう”です。重くなく、軽やかで、どこかホッとする味わい。もしコロッケに少し変化をつけてみたいと思われたら、ぜひ一度試してみてください。きっと、やさしい幸福感が食卓に広がると思います。

コロッケを皿に並べ、家族に「できたよ」と声をかけると、足音がぽんぽんと近づいてきます。揚げ物の日は、なぜかみんな少しだけ機嫌がよくなるようで、私もつられて笑ってしまいます。食卓に置いた瞬間、サクッという音が聞こえるほど衣は軽く、そして中はふんわりと温かい。ひとつ、またひとつと手が伸びていくのを見ると、「あぁ、作ってよかった」と素直に思います。

夕食が終わったあと、キッチンに戻ると、油の香りがまだほんのり残っていました。揚げ物をした日の後片づけは少しだけ手間がかかりますが、不思議と面倒には感じません。その日に食卓に並んだコロッケの、あのサクサクした音や、うれしそうに食べている家族の表情を思い出すと、むしろ心があたたまるほどです。

料理というのは、ただ食べるための作業ではなくて、誰かの一日の記憶にそっと寄り添うものなのだと、こういう瞬間に気づかされます。鶏ひき肉のコロッケも、特別な食材を使っているわけでも、手の込んだ技が必要なわけでもありませんが、“我が家の味”として胸のどこかに優しく灯り続けているのだと思います。

翌日のお弁当に入れたコロッケは、冷めてもおいしく、噛むとしっとりとしたじゃがいもと鶏ひき肉の旨みがふわっと広がります。お昼にこれを食べた家族が、少しでも「今日も頑張ろう」と思ってくれたなら、それだけで作り手としては十分すぎるほど幸せです。

料理は、手間を惜しまなければおいしくなるという単純なものではありませんが、丁寧に向き合った時間はきちんと味にあらわれるものだと思います。コロッケを一つずつ成形するときの手のぬくもりも、パン粉をまとわせるときの感触も、油に落としたときの音も、すべてが“家庭の味”を作りあげているのだと感じます。

そんなふうに思いながら、また近いうちにこの鶏ひき肉コロッケを作ろうと心に決めました。次は、ほんの少しだけチーズを混ぜてみようか、それともハーブを加えてみようか……。定番の味があるからこそ、ちょっとした冒険も楽しめるのかもしれません。

そしてまた、揚げたてのコロッケを囲んで、笑い声が聞こえる夕食になるといいなと思います。

最後に、料理は特別な日のごちそうだけではなく、日々の暮らしを穏やかにつないでくれる存在なのだと、鶏ひき肉のコロッケを作るたびに実感します。何気ない材料と手間の積み重ねが、家族の記憶や安心につながっていく――そのささやかな温かさこそ、家庭料理の魅力なのだと思います。これからも我が家らしい味を大切にしながら、少しずつ新しい工夫も楽しんでいけたら嬉しいです。

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