お金を“配る”時代の終わりへ――前澤友作氏『国民総株主』を読んで感じた可能性

こんにちは。ミサゴパパです。
今回は、実業家・前澤友作さんの初の著書『国民総株主 ― 国民みんなが株主になったら、この世界はきっと変わる』を読んだ感想を、私なりにまとめてみたいと思います。


■ “お金配り”から“株を配る”へ

本書の冒頭、前澤さんは「お金配りは、もうしません」と宣言します。
これは、かつてSNSで一世を風靡した「お金配り」に区切りをつける言葉。

読んでみて感じたのは、彼がその活動を「過去の実験」としてしっかりふり返り、そこから得た学びを次のステージに生かそうとしていることです。
単なる話題作りではなく、“資本の民主化”という大きなテーマへと進化させているのが印象的でした。


■ “国民総株主”という大胆なビジョン

本書の中心となる主張は、タイトルそのまま、「国民全員が株主になれば世界は変わる」というもの。

前澤さんが言う“株を持つ”とは、
・一部の投資家だけが儲ける仕組みではなく
・会社や経済の成長の恩恵を、すべての国民が受け取れるようにする
という意味合いが強いと感じました。

特に印象に残ったのは、
「株式を通じて、誰もが社会の“当事者”になれる」
という部分。

たしかに、日本では投資=怖い・難しいというイメージがまだ根強いですが、もし国民の大多数が株を保有していたら、政治や経済に対する見方も変わり、社会の空気がもっと前向きになるのかもしれません。


■ 読者を“実際に株主にしてしまう”仕掛け

この本には“株引換券”が付いているという、なかなか見たことのない仕組みがあります。
単に「株を持とう」と説くだけではなく、読者にも実際に体験してもらおうという姿勢は、前澤さんらしくて面白いところ。

「行動してみることが、世界を変える第一歩」というメッセージが、こうした仕掛けからも伝わってくる気がしました。


■ とはいえ課題もある

もちろん、“国民総株主”という構想は夢がありつつも、実現には大きなハードルもあります。

・投資教育の不足
・株を『怖いもの』と捉える文化
・国や企業の制度的な後押しの不足

こうした課題を前澤さんも本書で認めています。
しかし、彼はその課題を悲観するのではなく、「だからこそ動き出す価値がある」と前向きに提示している点が、読んでいて爽快でした。


■ 読み終えて感じたこと

ひと言で言えば、
「壮大なのに、どこか現実的な希望がある本」
でした。

すべての国民が株主になる日は、もしかしたら遠い未来かもしれません。でも、前澤さんの言葉には
「自分事として未来を考えよう」
という強いメッセージが込められています。

読み終えた後、「少額でも投資を始めてみるか」「自分の子どもにも資産形成の話をしてみよう」と思わせてくれる、そんなきっかけになる一冊でした。


■ まとめ

本書は、“お金の話”というよりも、“社会の未来の話”。
堅苦しい経済書ではなく、前澤さん本人の言葉で語られるビジョンや経験談が多く、読みやすく、刺激のある内容でした。

興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。
「株って難しい」と敬遠していた方ほど、目からウロコの気づきがあるかもしれません。


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