小川哲「君のクイズ」の感想

こんにちは。ミサゴパパです。今回は今年の本屋大賞にノミネートされた小川哲さんの「君のクイズ」についてです。(以下、ネタバレあり)

三島玲央がクイズ番組で本庄絆と対決している様子が描かれています。本庄は問題文を聞かずにボタンを押して正解し、三島はその理由を徹底的に調査します。やがて、ヤラセではなかった可能性に辿り着きます。

三島はクイズ番組「Q-1グランプリ」のファイナリストとしてステージに立ち、本庄絆との熾烈な戦いを繰り広げます。最後の問題で優勝が決まり、一千万円の賞金を獲得するチャンスが訪れます。

しかし、緊迫した状況でボタンが点灯し、本庄のランプが赤く光る場面に、三島も本庄に同情します。しかし、本庄は一文字も読まれていないクイズの答えを的確に出し、優勝を果たします。周囲は驚きに包まれ、番組放送後には賛否両論の意見がSNS上で交わされます。

出演者たちは番組側に説明を求めますが、演出の不適切さが明らかになり、本庄から優勝辞退の申し出があったことを伝えられます。三島は納得いかない状況に怒りを覚え、本庄に説明を求めるものの連絡が途絶えていると知ります。

そんな中、三島はクイズ番組での本庄の驚きの正解について疑問を抱き、その答えを追求します。彼の過去の経験や思考がクイズの謎に繋がり、人生がクイズのようなものだと感じます。

最初はヤラセの可能性を疑っていた三島も、調査を重ねるうちに本庄の正直さを認めるようになりますが、最終的には違う形で裏切られる展開に、感情が揺さぶられます。

三島には最後まで自分自身のクイズを解き明かして欲しいとの思いがありますが、クイズと人生の絡み合う複雑な物語に心を動かされるのでした。

その後、三島はクイズに集中し、本庄の謎めいた正解に対する追求を続けます。クイズは単なる知識の問題だけでなく、人間の心理や経験も絡ませる複雑な謎解きであることに気づきます。

一方、本庄の姿勢に疑問を抱きながらも、彼の才能と洞察力を認めざるを得ません。番組側が演出に失敗したとはいえ、本庄の真摯な対応は多くの人々の心を打ちます。

三島は再び本庄に連絡を試みますが、相変わらず応答はありません。クイズという舞台で出会った二人の関係は未解決のまま、彼らの人生が交錯するかのように揺れ動きます。

そして、次なるクイズへの挑戦が訪れます。三島は自分自身の謎と向き合いながら、答えを探求する旅に出るのです。彼が辿り着く先には、人生の意味や価値が隠されているような気がしました。

クイズの舞台裏に隠された複雑な事実を明らかにし、真実を追求するために三島はさらなる努力を重ねます。彼の心は謎めいた答えを解き明かすために燃え盛り、人生のクイズに挑む姿は多くの人々に勇気と感動を与えることでしょう。

そして、ついに三島が辿り着いた答えは、単なるクイズの正解以上のものでした。人生の中で出会う数々の難問や謎解きを乗り越える中で、彼が見出した真理とは何だったのでしょうか。

その結末には、クイズ番組の舞台に込められたさまざまな意図や感情が交錯し、感動的な結末が待っていることでしょう。三島のクイズは、私たちに新たな気づきを与え、人生のクイズに向き合う勇気を鼓舞してくれることでしょう。

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ミサゴパパの人生楽ありゃ苦もあるさ

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