「リボルバー」原田マハ著 感想

こんにちは。ミサゴパパです。今回は原田マハさんの「リボルバー」を読んだ感想です。

「リボルバー」は、アート史上の謎に挑むアートミステリーです。原田マハさんは膨大な資料をもとに執筆し、ゴッホの死にまつわる謎に迫っています。ゴッホの死はピストル自殺とされていますが、その真相は定かではありません。本書では、ゴッホとゴーギャンの交流や晩年の暮らしを描きながら、謎解きに挑戦します。原田さんのキュレーターやカルチャーライターとしての経験も活かされ、史実に基づいたフィクションとしてリアリティを感じさせる作品に仕上がっています。真相を追い求める物語が、読者にとって魅力的な読み応えを提供しています。

「リボルバー」は、ゴッホとゴーギャンの世界に魅了された高遠冴の物語です。彼女は美術史の博士号を持ち、CDCという小さなオークションハウスで働きながら、ゴッホとゴーギャンに関する博士論文をまとめる予定です。

ある日、サラという女性が冴を訪ね、茶色い紙袋から拳銃(リボルバー)を取り出します。それがゴッホの自殺に使われたものだというのです。この出来事をきっかけに、冴はその拳銃の真贋を調査することになります。かつてリボルバーを所有していた場所を訪れたり、ゴッホとゴーギャンの過去を追求するうちに、彼女はある仮説にたどり着くのです…。

物語の展開がかなり複雑でしたね。ゴッホとゴーギャンの死にまつわるミステリーにサラが関わっているというのは興味深い話です。冴が推理を進めて、その結末が意外な方向に向かう展開には驚きます。ゴーギャンが自殺の狂言をしようとしたものの、実際に銃が発射されてしまったというのは、なかなかショッキングな展開でした。

高村薫『レディ・ジョーカー』
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ミサゴパパの人生楽ありゃ苦もあるさ

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