
こんにちは。ミサゴパパです。
今年はインフルエンザが非常に流行しています。診療している中でも、家族全員が同時に発症し受診するケースが増えていますが、その中で気になる傾向があります。
それは、
「ほとんど症状がないのにインフルエンザ陽性」
というケースが増えていることです。
実際に、家族全員がインフルエンザA型陽性だったものの、1人だけは微熱程度で、倦怠感や喉の痛みなどの典型的な症状がほとんどありませんでした。
こうした “隠れインフル” と呼べるケースは、決して珍しくありません。
■ 「インフルエンザにかかったことがない」は本当?
時々「私は一度もインフルにかかったことがない」という人がいます。しかし実際には、
感染しても軽症で気づかなかっただけ
というケースが多いと考えられています。
インフルエンザは高熱・強い倦怠感・関節痛……という典型的な症状が知られていますが、実は 無症状〜軽い症状だけで済む人 も一定割合で存在します。
■ なぜ同じインフルエンザでも症状に差が出るのか?
● ① ワクチンによる症状の軽減
インフルエンザワクチンには、
- 発症そのものを抑える
- 症状を軽くする
効果があります。
そのため、感染しても高熱が出ず、軽い喉の違和感程度で済むことがあります。これが“隠れインフル”のように見える一因です。
● ② 人体の「ウイルス防御力」の個人差(IFITM3 など)
最近注目されているのが、IFITM3という細胞膜のタンパク質。
これはウイルスが細胞に侵入するのを防ぐ役割があります。
遺伝的な違いにより、この防御力が強い人は感染しても症状が極めて軽く、「インフルになったことがない」と感じることもあります。
■ 軽症でもうつしてしまう点に要注意
症状が軽いと「大したことない」と思ってしまいがちですが、インフルエンザは 症状の有無に関わらず感染力があります。
特に流行している今の時期は、
- 微熱しかない
- ちょっと喉がイガイガする
- いつもより少しだるい
といった軽い症状でも注意が必要です。
■ 読者の皆さんに気をつけてほしい対策

● 1. 少しでも体調が悪い時は無理をしない
無症状でも感染している可能性があり、周囲に広げてしまうことがあります。
● 2. 家族にインフルが出たら、軽症でも早めの受診を
家庭内感染が多い時期なので、軽い症状でも検査を考慮しましょう。
● 3. マスク・手洗い・換気など基本対策を徹底
特に人が多い場所に行く日ほど、対策を強めることが大切です。
● 4. ワクチンは今からでも受ける価値あり
症状の軽減効果があり、重症化予防にも役立つため、流行が続いている時期こそメリットがあります。
■ まとめ:今年のインフルは「隠れインフル」が増加中
軽症だからといって安心できるわけではありません。
症状のあるなしに関わらず感染しうるという性質が、流行を一気に広げる要因になります。
読者の皆さんも、体調の変化を普段より少しだけ注意深く見ることで、自分や家族、そして周囲の人を守ることができます。
ご自身と周囲を守るために、どうぞご注意ください。





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